Tractable


18.07.2023

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ソフトバンク・ビジョン・ファンド2主導のシリーズEラウンドで6,500万ドルを調達

自動車および建物の損害査定に特化した次世代「画像認識AI」開発を強化

  • トラクタブルは、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が主導するシリーズEラウンドで6,500万ドルを調達。既存の投資家であるInsight PartnersとGeorgianも参加 
  • トラクタブルのAIは、保険金請求や損害査定プロセスを自動化し、スマートフォン等で撮影した画像をもとに自動車および建物のコンディション評価や正確な修理見積が可能
  • 資金調達により、損害保険会社、自動車会社、不動産会社との協業を強化し、自動車および建物の修理・買取・リサイクルにおける画像認識AIの活用領域の拡大を加速化


⁠自動車および建物の損害査定を行う画像認識AIのリーディング企業であるトラクタブル(Tractable)は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が主導するシリーズEラウンドで6,500万ドルを調達しました。今回のラウンドには、既存の投資家であるInsight PartnersとGeorgianも参加しました。また、ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのインベストメントディレクターである星野菜穂子氏がトラクタブルの取締役に就任します。

今回の資金調達は、トラクタブルの事業成長において重要なマイルストーンになります。同社には、最近、Chief Product OfficerとしてVenkat Sathyamurthy(元アドビ社のプラットフォーム責任者)、Chief Science OfficerとしてMohan Mahadevan(元アマゾン社のコンピュータービジョン責任者)、そして事業開発やオペレーションを統括するPresidentとしてAndrew Shimekが参画しました。今回の資金調達により、次世代AIの研究開発や、ユーザー体験の向上に繋がる機能開発を強化する方針です。

2040年までに収入保険料が4兆3,000億ドルに達すると予想される世界の保険市場は、今後も大きな成長が見込まれているにもかかわらず、保険金請求プロセスは依然としてマニュアル作業が多く、保険会社と契約者の双方にとって多大な時間と労力がかかっています。このような課題を解決し、より正確で効率的な保険金請求を実現するため、トラクタブルは画像認識AIにより、保険金請求プロセスの自動化に貢献してきました。

トラクタブルの画像認識AIは、何百万件もの学習データでトレーニングされ、スマートフォン等で撮影した自動車や建物の損傷画像をもとに、高度な損害査定を行っています。自動車の損害査定ソリューションでは、これまでのプロセスよりも最大で10倍早く損害査定を行い、自動車修理の迅速化や、自動車部品のリサイクル効率の改善に貢献しています。また、建物の損害査定ソリューションでは、台風被災時の保険金支払いを、一部事案において、これまでの数か月から数日に短縮しています。

2021年7月のシリーズDラウンドでの資金調達以降、トラクタブルはプロダクト展開を拡大し、アメリカンファミリーやアビバなどの世界の損害保険業界のリーディング企業とのパートナーシップを強化しています。日本市場においては、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険など、メガ損保の全社とパートナーシップを継続しており、日々の損害査定業務の効率化や迅速化に貢献しています。また、損害保険会社以外にも、世界を代表する自動車リサイクル企業、自動車修理工場ネットワーク、自動車ディーラーとも協業を続けています。トラクタブルは、現在、年間70億ドル以上の自動車および建物の損害査定に貢献しており、当社のAIによる処理件数は1年前と比べて2倍以上に拡大しています。

トラクタブルのCEO兼創業者であるAlex Dalyacは次のように述べています。「弊社のAIソリューションは、これまで数百万人に対し、自動車事故や自然災害からの迅速な復旧に貢献してきました。ソフトバンクグループは、保険テック、自動車産業、不動産産業において広範なネットワークを持ち、弊社の画像認識AI技術の適用領域を理解してくれる重要なパートナーです。より多くの人が、車や家のライフサイクルを正しく管理できるよう、情報の信頼性や透明性を再定義したいと考えています。」
 

ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのインベストメントディレクターである星野菜穂子氏は次のように述べています。「画像認識AIにより保険金請求プロセスの効率化を実現する先駆者であるトラクタブルのAlex Dalyac、Razvan Rancaとそのチームと協業できることを嬉しく思います。AI技術の強力な信奉者として、私たちはこの技術がグローバルにスケールし、また、新たなユースケースを模索することで新規領域にも展開できる可能性を見出しています。トラクタブルは、自動車の損害査定領域では既に実績がありますが、建物の損害査定領域ではこれからも様々なブレイクスルーが生まれる可能性があると考えています。」

 
⁠*Source: https://www.swissre.com/institute/research/sigma-research/sigma-2021-04/sigma4-in-5-charts.html

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